人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第37回 (2023)
セッションID: 1E4-GS-6-03
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実世界における物理制約を踏まえた言語による推論
*田屋 侑希小林 一郎
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抄録

ヒトは、2つの物体が衝突する場面において、物体の特性である質量やスピード、地面の状況等の環境を考慮して、物体が衝突する様子を予測することができる。また、物体の特性や環境が自然言語文でのみ与えられている場合でも、ヒトは経験や物理常識から、衝突状況を自然言語文で表現することが可能である。一方、汎用言語モデルを用いた推論では、自然言語で明示的に記述されていない物理常識を考慮した推論が難しいという課題がある。 本研究では、CLEVRERのデータセットを元に、物理環境における因果性にまつわる常識が記述された自然言語データセットを作成し、それを用いて物体の特性と物理環境から得られる情報を元に物体同士の衝突後の様子を自然言語で推論を行う。これにより、物理世界に生じるイベントの予測を言語で行い、記号世界での推論にとして表現する手法を構築する。

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© 2023 人工知能学会
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