人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第37回 (2023)
セッションID: 1Q3-OS-7a-03
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生命体の身体拡張における多段創発の利用の提案
*川口 恭平下川 大樹栗原 聡
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キーワード: 群知能, 多段創発, 身体拡張
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抄録

我々の身の回りに存在する人工物は完成図を元に細部から順次構築するトップダウン型である. 一方で人間は,細胞→組織→器官→人間というスケールにより分類された階層構造において, 下位層の個体が相互作用を及ぼしあった結果として上位層の個体を多段階的に創発しいくボトムアップ型である. 本研究では3次元仮想物理環境において,立方体で構成されている仮想生命体がボトムアップ的に身体を拡張し,上位層の仮想生命体を創発するシステムを提案した. 仮想生命体は回転,結合という行動をし,また効率的に上位層の仮想生命体を創発するために,一度創発された仮想生命体の形状を複製する. 現実世界を模倣し,冪乗的に難易度が上昇する課題を環境に配置し,仮想生命体がその課題を達成したときに上位レベルの組織を創発したと定義した. シミュレーションの結果,環境に階層性という特性を持たせることで,仮想生命体もその身体を階層性に従って創発し,実在世界と同様の構造を再現したと言える. 今後は,仮想生命体が創発されていく中で身体機能や行動を最適化させる方法を確立・調査し,提案する創発メカニズムに反映させる必要がある.

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© 2023 人工知能学会
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