主催: 一般社団法人 人工知能学会
会議名: 2023年度人工知能学会全国大会(第37回)
回次: 37
開催地: 熊本城ホール+オンライン
開催日: 2023/06/06 - 2023/06/09
すでに会計情報システム等のモデル化(例えばREA)は行われているが,監査では,ビジネス・リスク・アプローチ等が採用されているように,監査人は,会計システムの外(特に経営者が関与する)で発生する不正に対応しなければならない.本研究では,経営者の意思決定を含む会計として固定資産の減損の会計を選び,またその監査として会計上の見積りの監査という2つの領域で行為モデルを構築した.具体的には,各基準の規定をノードに埋め込んだ行為分解木により行為モデルを構築した.その結果,いくつか補完的な記述方法を採り入れ,また,特定の規定間の関係性を明示することで,各基準の行為モデルを構築できることが示された.もちろん,このようなモデルは,監査人が経営者による会計上の見積りを検証するにも役立つはずである.