人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第37回 (2023)
セッションID: 4B3-GS-11-01
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組織とAIが共進化する課題解決支援システムの提案
社員のウェルビーイング向上への応用
*大町 奈央子磯田 祐世山本 佑樹本村 陽一
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抄録

昨今の急速なIoTデバイスの普及とAI技術の発達により、組織における様々な業務のシステム化が進められている。システム導入により、生産性効率化・コスト削減など目覚ましい効果があげられているケースがあるものの、一般的なケースにおいて効果がない、あるいは限定的であるケースも少なくない。 一方、企業などの組織では暗黙のルールが多く、社員間のやり取りがハイコンテクスト化しやすいため、日報や作業指示書、会議録といったデータを自動的に分析しただけでは課題解決や価値創出につながらない。AIを応用し組織内でやり取りされる言語データを分析・価値創出につなげるためには、AIロジックが処理できる程度に人がハイコンテクストな情報を明示的に補足・構造化し、AIは人の知見を反映した出力をする。これら双方の活動を包括して支援するシステムが必要であると考え、価値創出のための課題解決プロセスを継続して支援するための、人とAIが共進化するシステムを構想した。 本システムの適用対象として弊社の課題の一つである「社員のウェルビーイング向上」にむけた活動を取り上げた。ここでは、システム構想ならびに社内の取り組み結果について報告する。

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© 2023 人工知能学会
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