人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第38回 (2024)
セッションID: 1K5-OS-15b-04
会議情報

逐次ラマン計測による迅速診断
*田畑 公次川越 寛之J. Taylor望月 健太郎久保 俊貴JEAN-EMMANUEL Clement熊本 康昭原田 義規中村 篤祥藤田 克昌小松崎 民樹
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

細胞表現型の分類などのサンプルの識別測定を加速することは、時間とコストの制約が大きい場合に重要となる。ラマン顕微鏡は、ラベルフリーで豊富な化学情報を提供するが、計測に必要な時間が長いという問題がある。本研究では、識別計測を行うのに必要な部分へ計測を集中させることで識別を加速するというアプローチをとる。これを実現するために、多腕バンディットアルゴリズムにより逐次的に測定点を最適化する技術の開発を行い、識別精度を保証した測定の迅速化を達成した。 ヒトの濾胞型甲状腺と濾胞型甲状腺癌細胞のラマン画像のセットを使用して、私たちの技術はラスタースキャニングと比較して、この実験を通して必要な証明回数が、1/31683~1/3333倍と少ない照明回数で識別が行えることを示した。

著者関連情報
© 2024 人工知能学会
前の記事 次の記事
feedback
Top