人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第38回 (2024)
セッションID: 3D5-GS-2-03
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ROCKET 法による時系列データ分類モデルは各推論においてどの時間帯に着目しているか?
*大場 拓慈塩澤 暁広
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抄録

Random Convolutional Kernel Transform (以下 ROCKET と書く)という時系列データ分類手法がある。ROCKET は時系列データに対してランダムカーネルを時間方向の移動窓によって畳み込み、移動窓ごとに得られた内積値の最大値(max 特徴量)と正数割合(ppv 特徴量)を特徴量とした線形モデルによって学習・推論する手法である。 我々の目的は ROCKET モデルにおける時間方向の重要度を算出することである。そこで本発表では各特徴量に対応する線形モデルの回帰係数を用いて、モデルがデータのどの時間帯に着目したかを推論ごとに算出する方法を提案する。また人工データを用いた数値実験により手法の妥当性検証を行った。その結果、いくつかの異常パターンについて、分類に寄与した時間帯を特定できることが分かった。

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