主催: 一般社団法人 人工知能学会
会議名: 2024年度人工知能学会全国大会(第38回)
回次: 38
開催地: アクトシティ浜松+オンライン
開催日: 2024/05/28 - 2024/05/31
本研究では、複数の搬送機が平面内を移動する形態の自動倉庫におけるスループット向上のための荷配置準最適化手法を提案する。本研究では特に、共通通路に沿って櫛状に通路が伸びる形態の倉庫に着目する。 本研究で対象とする倉庫では、複数の荷物を1つの出荷単位として扱い、出荷単位ごとに特定の出庫口へ集約する。この出荷方式では、同じ出荷単位に含まれる荷物が分散していると、搬送機が共通通路を利用する頻度が高くなり、搬送機の共通通路への進入待ちが頻発するため、倉庫全体のスループットが低下する。 そこで、荷物同士の同じ出荷単位への含まれやすさ、つまり荷物間の共起性に基づく荷配置準最適化手法を提案する。この手法では、共起性に基づいて荷物をクラスタリングし、クラスタごとに集中保管することで、同じ出荷単位に含まれる荷物を集約する。その結果、共通通路の利用頻度が減り、倉庫全体のスループットが向上する。 実験結果から、提案手法による荷配置は、従来手法と比較して、倉庫全体のスループットを向上させることを確認した。