人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第38回 (2024)
セッションID: 3Xin2-107
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オブジェクト配置課題で見られた全体処理による言語化の分析
*山田 哲也竹内 勇剛
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抄録

本論文では先行研究で行った実験の結果を基に追加分析を行いその考察をまとめる.先行研究では全体処理による言語化ができることにより会話的共通基盤の構築にどのような影響が出るか実験で調査した.実験方法としてはVR空間で共同でのオブジェクト配置課題を設定した. その追加分析の結果から人の会話的共通基盤の構築過程の詳細な解明と全体処理による言語化の優位性が妥当であることを論じることが本論文の目的である.追加分析は相互理解の自信度と全体処理により言語化された表現が最初に表れた時間に着目して分析を行った.その結果会話的共通基盤の確信度と相互理解の自信度が一致しない可能性が示唆された.また全体処理により言語化された表現を最初に示すことで会話的共通基盤の構築を効率的に行うことができることが考察された.

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© 2024 人工知能学会
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