人工知能学会全国大会論文集
Online ISSN : 2758-7347
第39回 (2025)
セッションID: 3N1-GS-7-05
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制御可能なガウスマスクを用いたRISE拡張による画像モデルの説明手法
*勝谷 龍一山崎 俊彦
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キーワード: AI説明可能性, 画像認識
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抄録

画像の分類・予測モデルが高度化する中で、その予測の根拠を説明する重要性は増している。しかし、ホワイトボックス型の説明手法はモデルの内部構造に強く依存し、汎用的な適用が困難である。本論文では、ブラックボックス型の説明手法であるRISE (Randomized Input Sampling for Explanation) を拡張し、柔軟性を高めた新たな手法を提案する。 具体的には、RISEで用いられていたマスクを2次元ガウス分布に置き換えるとともに、その共分散を制御することで、より自由度の高い顕著性マップを提供する手法を可能にする。本実験では、共分散の制御として、事前に推定された画像の深度やセグメント情報を用いることで、より解釈性の高い顕著性マップが生成されることを確認した。 また2種類のデータセットを用いた評価では、削除指標および挿入指標が他手法と遜色ないことを示し、提案手法の有効性を実証した。

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