抄録
"積型BiCG法の算法では, 収束の加速を目的として, 元の多項式の他に新たに2つの多項式が使われている. それらは, 互いに積型に組み合わされ, それらがベースとなって積型BiCG法は構成されている. 多項式の増加という操作は, 積型多項式の選択の自由度を増した反面, その順序に一貫性を持たせる作業が非常に複雑になった.その結果, 本発表で指摘するように, 算法の一部で積型多項式の順序に錯綜が生じた. 算法中の漸化式の順番では問題がなくても, その元となる多項式の順番では問題になり得る場合が生じた. 本発表では,この順序の逆転が積型BiCG法の収束に及ぼす影響について言及する. "