実践政策学
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地域住民の新規転入者に対するコミュニティ形成意識に関する研究
地区特性に着目し秋田市山王地区・大平台地区・雄和地区を例として
鈴木 雄日野 智前川 聖陽
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2021 年 7 巻 1 号 p. 89-100

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抄録
本研究では、地域住民の新規転入者に対するコミュニティ形成意識について分析を行った。地域コミュニティは、生活に関する相互扶助や防災、防犯、まちづくりなど重要な役割を果たす。地域コミュニティは地縁的なつながりを中心に形成されてきたが、都市部での人口流動や、山間部での人口減少・少子高齢化などからその衰退が問題視されている。元々高い地域コミュニティが形成されている農村地域に新規住民が転入した場合にいわゆる村八分にされる事例や、都心部において新規住民とのコミュニティがまったく形成されない事例も耳にする。居住地に対する考えが多様化する中で、地域住民の新規転入者に対するコミュニティ形成意識を把握することは重要である。本研究では、地方都市を対象に中心部、住宅地、農村部でそれぞれ新規転入者に対するコミュニティ形成意識の調査を行った。その結果、すべての地域で会釈や挨拶程度の弱い関わりへの意識は高い結果であった。ただし、困りごとの相談や一緒に買い物に行くなどの強い関わりへの意識は、中心部と住宅地で低い結果となった。強い関わりへのコミュニティ形成意識への影響要因として、中心部では地域愛着を高めること、住宅地では近隣住民との関わりを高めること、農村部では地域課題解決への取組み意識を高めることが示された。新規転入者に対するコミュニティ形成意識を形成する要因は地域の特性により異なり、これら地域特性に合わせたコミュニティ形成施策の実施が必要となる。
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