抄録
代数的離散発展方程式とし,特に差分方程式や数値解法アルゴリズムの特異性の除去問題を扱う.昨年のこの会議において,可積分な代数的離散発展方程式は非特異代数方程式(多様体)と
なる条件を満たすことを紹介したが,今回はこの条件を満たすようこれら方程式の積極的な非特異化をブローアップなどを用いて行う方法の試みを示す.数値解法アルゴリズムなどに現れる代数的離散発展方程式は可積分性を持つと,その振る舞いが安定しているなど優れた性質を持つ.ここではその可積分方程式となるための1条件とし,前準備となる数値解法アルゴリズムへの非特異性の導入法の試みを報告する.