日本応用数理学会年会予稿集
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セッションID: G01
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G01 基礎数学
ディラック関数についてにの提案
小林 保
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抄録
構造力学において用いられる荷重は、分布力と集中力と集中モーメントの3種類から成る。撓み曲線の微分方程式を適用する場合を考えると、分布力が3種類の代表であると考えるのが合理的である。この場合、集中力はディラック関数を用いて表す。
ディラック関数についての厳密な理・の1つであるSchwarzの理・を、構造力学に適用しようとすると違和感を感じる。ディラック関数を定義するのに区間-∞<x<+∞の積分が必要だからである。単純梁のような有限の長さの構造物が扱われるので、有限の世界でディラック関数の定義が完結すべきである。
ディラック関数を用いて集中力を表示するとき、ディラック関数の重要な性質は定積分の集中である。この報告は定積分の集中について・じ、特異・の状態を説明する関数擬値について提案した。
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© 2002 日本応用数理学会
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