植物組織培養
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ジャガイモのプロトプラスト培養における生存率の変動と分裂の開始
喜久田 嘉郎斉藤 渉岡澤 養三
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1984 年 1 巻 1 号 p. 18-21

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抄録

ジャガイモ (品種メイクイン薯) を用いて, 高い生存率と分裂活性をもつ葉肉プロトプラストを無菌茎葉培養より単離・培養する方法を開発した。単離したプロトプラストは適当な培地で暗所25℃に培養すると, 48時間以内に細胞壁を再生し, 72~96時間後にDNA合成を開始した。その後, 細胞分裂を開始しカルスを形成した。細胞分裂の開始誘導には0.5mg/lのNAAと1.0mg/lのゼアチンが最も効果的であった。形成したカルスを0.1mg/lIAAと1.0mg/lのゼアチンを含む適当な培地に照度4,000lux, 20℃で培養すると茎葉分化が認められた。

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© 日本植物細胞分子生物学会
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