ヤシャブシの種子から, 1μM2, 4-Dと0.1μM BAPを含む1/2MS液体培地中, 暗条件, 100rpmの振盪培養により, 液体培養細胞を誘導した. 得られた液体培養細胞を, 1%セルラーゼオノズカRS及び0.5%ペクトリアーゼY-23を含む0.6Mマントニール溶液中, 6時間, 100rpmで振盪し, 酵素処理することにより, 液体培養細胞1g当り1×10
7個のプロトプラストが得られ, 生存率も90%以上の高い値を示した. プロトプラストの培養については, 培養密度を5×10
4/m
lに調節し, 0.1-1μMの2, 4-Dに0.1-10μMのBAPあるいは0.1-1μMの4-PUを組み合わせて添加した1/2MS液体培地中で培養した時, プロトプラストからコロニーが形成され, 0.2%のコロニー形成率が得られた. さらに, 得られたコロニーを1μM2, 4-Dと0.1μM BAPを添加した1/2MS液体培地で培養することにより, 効果的にカルスの増殖が得られた.
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