植物組織培養
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Mentha arvensis のシュート培養及び再生植物体における生育とモノテルペン類生産
浅井 以和夫義平 邦利大本 俊郎佐久井 徳広下村 講一郎
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1994 年 11 巻 3 号 p. 218-225

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抄録
圃場栽培している Mentha arvensis の頂芽より, シュート培養系を確立した. 得られたシュートを固形及び液体培地で3~4週間培養すると, これら培地における主成分はプレゴンであった. プレゴン生産量は, 液体培養の場合が固形培養に比較して, 数倍多かった.
一方, 暗黒下で3週間培養した場合は, プレゴンのみが生成されたが, その後照明下で更に培養を続けると, プレゴンより少量であるが, メントン及びメントールの生成も認められた. 増殖した幼苗を土壌に移植した結果, 初期はプレゴンが主成分であったが, 8週目にはメントールが主成分となった.
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© 日本植物細胞分子生物学会
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