抄録
圃場栽培している Mentha arvensis の頂芽より, シュート培養系を確立した. 得られたシュートを固形及び液体培地で3~4週間培養すると, これら培地における主成分はプレゴンであった. プレゴン生産量は, 液体培養の場合が固形培養に比較して, 数倍多かった.
一方, 暗黒下で3週間培養した場合は, プレゴンのみが生成されたが, その後照明下で更に培養を続けると, プレゴンより少量であるが, メントン及びメントールの生成も認められた. 増殖した幼苗を土壌に移植した結果, 初期はプレゴンが主成分であったが, 8週目にはメントールが主成分となった.