PLANT MORPHOLOGY
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広義サクラ属植物Prunus spinosaの腋芽
荒川 悠岩元 明敏
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2013 年 25 巻 1 号 p. 0

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抄録
広義サクラ属(Prunus s.l.)に属する植物のうち,スモモ, モモ, アンズ亜属の植物ではしばしば腋芽において最初に形成される2 枚の鱗片葉(=前出葉)の下に腋芽が発達する(ex. Figure 2, Iwamoto and Mochizuki, Plant Morphol 21: 93-95).そのため,1 つの葉腋に発達する腋芽が最大で3個となる場合がある.西アジアからヨーロッパにかけて分布するスモモ亜属のPrunus spinosa L.では,2枚の前出葉に続いて形成される鱗片葉の下にもさらに腋芽が発達することがある.写真はこの植物の腋芽で,元々の腋芽(=主芽)以外発達していない(=腋芽が1個)ものから,主芽の鱗片葉の腋芽が次々と発達し,1つの葉腋に8個もの腋芽をつけるものまで,発達した腋芽の総数の順に並べてある(1段目左, 1個; 1段目右, 2個; 2段目左, 3個; 2段目右, 4個; 3段目左, 5個; 3段目右, 6個;4段目左, 7個;4段目右, 8個). 荒川悠,岩元明敏(東京学芸大学)撮影
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© 2013 日本植物形態学会
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