独立行政法人理化学研究所環境資源科学研究センター
2015 年 27 巻 1 号 p. 43-50
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自然界の生物が示す多様な形態はどのように進化したのだろうか.この問いに対して,被子植物が示す多様な葉の形態は良い研究対象となる.本総説では,まずモデル植物シロイヌナズナの研究を通して明らかになった葉の基本的な発生過程について紹介する.その上で,トマト近縁種を用いた進化発生学的研究を例に,葉の形が多様化する遺伝的メカニズムを概説する.これら一連の知見をもとに,植物の形態進化の研究が向かう方向性について論じたい.
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