PLANT MORPHOLOGY
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担子菌ヒトヨタケの性と形態形成
鎌田 堯村口 元村田 幸男
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1997 年 9 巻 1 号 p. 7-12

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抄録

真正担子菌ウシグソヒトヨタケは、実験室内で容易に培養でき、約10日という短期間できのこを形成する。この菌はヘテロタリックであり、きのこ形成という顕著な形態形成を示し、また減数分裂を極めて同調的に行う。そのため、性、減数分裂、形態形成などの問題を解析するための材料として非常に有用である。我々は、菌類における性および形態形成の機構を分子レベルで解明することを目指し、この菌を用いて種々の発生突然変異体を誘発・分離し、分子生物学的な解析を行っている。現在解析中の突然変異のいくつかについて紹介したい。

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© 日本植物形態学会
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