2025 年 15 巻 1 号 p. 30-34
東京都立小児総合医療センターでは, 疾患を持つ子どもと家族のニーズに応じた看護を提供する目的で, 2021年11月より専門・認定看護師看護外来を開設した.小児リウマチ性疾患を有する患者・家族を対象とした看護外来では, 患者が自分の健康向上への意識を持つことができるよう, すなわちヘルスプロモーションの観点から療養を客観的に捉え, 個々のニーズを見出し, 患者・家族が安心して療養生活を送ることができるように支援している.また, 患者・家族により良いケアを提供するため, 他職種と協働し, 細やかな連携を図りながら看護を実践している.ここでは, 看護外来における若年性特発性関節炎患者の2症例を示し, 患者・家族のニーズに即した実践を報告するとともに, 看護外来における他職種連携と看護外来の質の向上と役割拡大に向けての課題を明らかにする.