小児リウマチ
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難治性若年性皮膚筋炎の寛解維持にミゾリビンが有効であった13歳女子例
濱田 匡章三浦 修治赤澤 英樹
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2014 年 5 巻 1 号 p. 37-43

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抄録
症例は13歳の女子.感冒症状を訴えて当科外来を受診した.発熱はなく,顔面に蝶形紅斑を認め, 上肢伸側に掻痒を伴う小丘疹が散在していた.また,四肢近位筋優位の筋力低下が明らかであった. 蛋白尿を認め,血液検査ではクレアチンキナーゼが 6,802 IU/Lと著明な高値を示した. MRI検査で両 側大腿前部を中心に筋炎所見がみられた.若年性皮膚筋炎と診断し,初期治療としてステロイドパル ス療法を2クール行ったが効果が不卜分であったため,シクロホスファミド静注パルス療法を行ったところ著効し, 筋力は回復した.しかし,シクロホスファミド静注パルス療法の投与間隔を延長した際に,筋原性酵素が再上昇したため, シクロホスファミドを中止し,ミゾリビンに変・更した.これにより,筋原性酵素は低下し,経[ステロイドの漸減が可能となった. シクロホスファミド静注パルス療法は,副作用の問題から継続的投与は困難であるが,比較的副作川の少ないミゾリビンは難治例に 対して有効であることが示唆された.
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© 2014 一般社団法人 日本小児リウマチ学会
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