海岸工学論文集
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高潮・高波の簡易予測システムの構築とその運用
中平 順一吉田 武司高山 知司間瀬 肇
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2003 年 50 巻 p. 201-205

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抄録

台風の接近に伴う高潮と高波の発生・発達を予測するためには, 対象海域の特性を踏まえて高潮と高波の推算モデルを適切に選定するとともに, それらを組み合わせた予測システムを構築することが不可欠である.本研究では, 潮汐の干満差が大きく従来から高潮の被害が起きている有明海を対象海域とし, 気象庁発表の台風情報をもとにパソコンにより数分程度の短時間で予測計算が行える簡易的なリアルタイム予測システムを構築するとともに, その運用面についての検証を行った.本簡易予測システムは, 海岸防災における水門操作や, 高潮警戒地域の特定などを的確かつ迅速に行うための役割を担うためのものである.

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