2004 年 51 巻 p. 1286-1290
集計ロジットモデルを用いて輸出・輸入コンテナ貨物の流動モデルを作成し, その再現性, 移転性を確認した.このモデルを用い, 1999年から2001年の2年間で整備されたクレーン21基 (14港湾) について, 荷主にとって利便性の高くなる整備方法を検討した結果, 直江津, 名古屋, 岩国, 三田尻中関, 松山, 細島の6港では実績と一致した.整備されなかったが, 荷主にとって効用の大きいと考えられるクレーン整備は, 本州西部地方と四国地方の港湾に集中する結果となった.また, 阪神淡路大震災後の全国の港湾におけるコンテナ貨物分担率についても妥当な再現性が得られた