海岸工学論文集
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海底面の力学過程を考慮した冠水・干出スキームの開発と三次元σ座標海洋流動モデルへの適用
内山 雄介
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2004 年 51 巻 p. 351-355

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抄録

干潟や湿地等の潮間帯を有する海域における精緻な流動シミュレーションに向けて, 海底面の力学過程を考慮した干出・冠水スキーム (WDS) を開発し, 3次元σ座標海洋モデルに組み込んだ.WDSは海底面での対数則を拡張した形で定式化されており, 導入された3つのスケールファクターを調整することにより, 計算のロバストネスと質量保存を選択的に確保できるようにパラメタライズされている.モデルによる結果を非線形長波の遡上問題に対する理論解および現地閉鎖性内湾における実測潮流データと比較することによりモデルの妥当性を検証するとともに, 干出域の存在が内湾流動に及ぼす影響について考察した.

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