海岸工学論文集
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海底砂質堆積物の定方位連続地層採取方法と河口テラスの形成過程
原口 強畠山 浩晃木村 晃高木 俊男市原 季彦高田 圭太
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2004 年 51 巻 p. 566-570

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抄録

地層をスライス断面として採取できるジオスライサー法を, 仙台湾に注ぐ阿武隈川河口テラス海域で初めて試み, 従来困難とされてきた浅海域の砂質堆積物を幅40cm, 厚さ12cm, 最長8mの連続的な地層断面として海底下より直接採取した.採取した地層は樹脂で堆積構造を固定し堆積相解析した結果, 地層の大半が, 定常的な漂砂堆積物ではなく間歇的な洪水・暴浪等のイベント堆積物と認定された.この結果, 河口テラスがイベント堆積物で形成されていることを堆積物に残された証拠から実証した.

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© 社団法人 土木学会
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