海岸工学論文集
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乱流境界層における固体粒子の沈降速度
川西 澄塩崎 遼平
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2005 年 52 巻 p. 371-375

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抄録

乱流が固体粒子の沈降速度に与える影響を明らかにするため, 開水路乱流中の浮遊粒子の速度をADVで測定した. 乱流強度と静水中の沈降速度の比σf0が大きい範囲では, 粒子の平均沈降速度はσf0とともに大きくなり, σf0=14で6ω0に達した. 粒子濃度変動の四象限解析の結果は, Trajectory biasingが平均沈降速度ωpを増加させるメカニズムであることを示唆していた. ωpはσf0に加えてStokes数にも依存しており, 0.9<σf0<5の範囲では, Stokes数の大きな場合, ωp0<1, Stokes数の小さな場合, ωp0>1となる傾向を示した

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