抄録
アマモの新規群落形成機構を明らかにするために, 群落形成の初期から3年に亘る詳細な現地観測を実施すると共に, 種子の供給過程に関する数値シミュレーションを実施した. 現地観測からアマモ群落の動態の要因が水温及び光条件にあることを指摘した. 次に実生個体による新規群落形成の初期の水理条件を数値シミュレーションにより検討し, アマモ種子の供給は, 沖波波高1.5m, 周期5.0秒, 種子の埋没は沖波波高2.0m, 周期7.0秒で生じる結果となった. さらに, 種子. 実生個体の定着が困難な場所において, 種苗生産によるアマモの移植を行い, 最短7ヶ月間で現地アマモ場と同様な草体密度・草丈の群落形成が可能であることを明らかにした.