抄録
四国全域の60河川の河口干潟においてシオマネキ属の生息状況を調査した. それらのデータからシオマネキ属のHSIモデルを構築し, 生息環境特性を検討した. その際, 多変量解析を用いて, 有効な環境因子の抽出とその影響度を評価した上でHSIモデルの構築を図った. 過去に提案されたモデルは粒度代表量と数値解析を必要としていたため, より扱いやすい指標によりモデルを提案, 比較を行った. この結果, シオマネキの生息には粒度組成の指標である中央粒径, 泥分率および偏歪度, 底質の移動特性を表す底面摩擦速度が重要であることが明らかとなり, 吉野川河口干潟が四国の他河川に比べて, 生息環境ポテンシャルが高いことが明らかとなった.