海岸工学論文集
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1964年新潟地震津波にみる港湾域での複合災害の実態と今後の課題
岩渕 洋子今村 文彦越村 俊一
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2006 年 53 巻 p. 1326-1330

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抄録
エネルギー施設, 物流拠点として高度利用されている我が国の港湾の津波被災が社会に与える影響は甚大である. しかし, 船舶・漂流物の衝突による危険物流出や大規模延焼火災といった, 津波の氾濫に伴って複合・連鎖的に発生する被害の実態は十分解明されておらず, 対策が急務であるにも関わらず被災シナリオさえも明らかになっていない. 1964年新潟地震津波では, 地震動による液状化や地盤沈下および津波遡上の複合による大規模延焼火災といった被害も報告されており, 本研究では, 港湾の複合津波災害の被災シナリオ作成のために, この被災事例に着目し文献調査および数値計算の双方から複合災害の実態を整理するとともに, 対策の課題をまとめる.
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© 社団法人 土木学会
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