海岸工学論文集
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海岸の急速な人工化を防ぐ上で必要な災害復旧制度の改良
宇多 高明三波 俊郎石川 仁憲
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2006 年 53 巻 p. 1321-1325

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抄録
海岸侵食に対する災害復旧の制度的技術的問題点について茨城県北部の大津漁港と, その周辺海岸を例として考察した. 対象海岸では, 防波堤建設による波の遮蔽域形成に伴う沿岸漂砂の流出により保安林区域が侵食され, 防護工事が行われたが, 結果的に大量の消波ブロックで守られた人工海岸になり, 現海岸法の目指す防護・環境・利用のバランスの理念とかけ離れた姿となった. 本研究ではなぜ災害復旧工事によりそのような結果が生じるかについて, 制度的・技術的側面から考察し解決の方向性を探る.
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© 社団法人 土木学会
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