海岸工学論文集
Online ISSN : 1884-8222
Print ISSN : 0916-7897
ISSN-L : 0916-7897
地形変化および海岸堤防の変状を考慮した津波被害想定手法
加藤 史訓福濱 方哉藤井 裕之高木 利光
著者情報
ジャーナル フリー

2006 年 53 巻 p. 1351-1355

詳細
抄録
海岸堤防は背後地への津波遡上を防ぐ機能を有しているが, 地震動や津波により破壊され, 背後地の被害が拡大する可能性がある. 背後地被害の低減にどのような対策が有効か判断するためには, 地震動による堤防沈下や洗掘等による破堤など堤防被災を考慮した被害想定手法を確立する必要がある. また, 河口砂州の変形は津波の河川遡上に, 砂浜の変形は海岸堤防の安定性に影響することから, 津波の被害想定においては津波による地形変化を考慮する必要がある. 以上をふまえ, 津波, 地震動による海岸堤防および地形の変状を考慮した背後地の人的・物的被害の定量的評価手法を提案した.
著者関連情報
© 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top