海岸工学論文集
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超音波流速計による浮遊粒子の粒径を考慮した浮遊砂濃度の測定法
川西 澄稲田 景
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2006 年 53 巻 p. 1401-1405

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抄録
浮遊粒子の高精度な速度測定が可能なパルスコヒーレント方式の超音波流速計を用いて, 散乱強度とともに測定された粒子の沈降速度から浮遊粒子の粒径を評価することによって, 粒径を考慮した浮遊砂濃度の測定法を提案した. すなわち, 推定された平均粒径を用いて, 後方散乱強度と濃度の比例係数とともに浮遊粒子による音波の伝播損失係数を求めた後, 超音波の後方散乱方程式を用いた繰り返し計算によって, 散乱強度と濃度の比例関係が崩れる高濃度領域でも散乱強度から浮遊砂濃度が推定可能となった.
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