海岸工学論文集
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各種波浪データ同化手法の実海域への適用性に関する検討と波浪客観解析値の作成
橋本 典明松浦 邦明河合 弘泰川口 浩二
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2006 年 53 巻 p. 161-165

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抄録
波浪推算によって波浪客観解析値を作成するために, いくつかの4次元変分法によるデータ同化手法を第三世代波浪推算モデルに導入し, その適用性を検討しながら精度の向上を図った. スペクトル境界値の同化の精度向上に関する検討では, 選点法を取り入れ, 背景誤差共分散行列を対角行列として扱えるようにすることで, 波浪の推算精度を向上できた. 地形や浅海変形の影響を考慮した場合は, ピーク時の精度が向上した. 地形解像度のみを上げた場合, 初期推定値の精度は向上したが, データ同化の効果は小さかった. スペクトル初期値同化の検討では, 解析サイクルを構築することにより, 高精度かつ簡便にデータ同化が可能になった.
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© 社団法人 土木学会
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