抄録
臨海部には石油関連の製造・貯蔵施設が多数立地しており, 地震が発生すると, 津波被害や油の流出, 火災などの2次災害が発生する危険性がある. 本研究は, 石油タンクに作用する津波波力の算定方法を検討し, タンク被害想定可能な手法を提案することを目的として実施した. 石油タンク施設へ作用する津波の波力を把握するため, 水理模型実験による検討を行い, 遡上した津波の水位から石油タンクに作用する津波波力の算定方法を提案した. そして, その算定方法に基づき石油タンク被害を簡便的に評価できる被害関係図を作成した. その結果, 数値計算等による津波水位を利用して被害関係図から石油タンクの簡易の被害予測判定が可能となった.