海岸工学論文集
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海底地震の地盤変動に伴う津波発生過程の物理特性
小笠原 敏記若松 明史児玉 烈堺 茂樹
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2006 年 53 巻 p. 36-40

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抄録
津波予測には, 断層パラメータを用いた弾性理論より初期波形を算出し, 波高や遡上高の推定が行われている. その予測の精度向上には, 地盤変動に伴う初期波形の正確な情報が必要であり, その変動に起因する隆起速度やその範囲などの因子と初期波形の発生過程との関係を知ることが重要である. 本研究では, 境界要素法と空隙率を考慮したVOF法の2種類の手法より, 地盤変動に伴う隆起速度やその範囲と水面波形や最大水面変位との関係を明確にする. その結果, 初期波形の最大水位の推定には, 水深と隆起速度の関係だけでなく隆起範囲も重要であり, その範囲が水面を上昇させる水塊量の増大に寄与し, 津波発生規模を支配する重要な因子と推察される.
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© 社団法人 土木学会
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