抄録
波崎海洋観測施設において15年間にわたり休日を除く1日1回計測された地形断面より汀線位置の変動特性を検討した. 汀線位置変動は6ヶ月, 9ヶ月, 1年周期が卓越し, さらに, 1,000日以上の長周期変動も有していた. 観測期間の前半と後半とに分けて長周期変動の特性を見ると, 1995年以前には4.5年周期, 1995年以後は3.2年および7.5年周期の変動が卓越していた. 汀線位置の変動と沖波のエネルギーフラックスとの関係を検討した結果, 汀線位置の長周期変動の変化量は岸沖方向成分のエネルギーフラックスの長周期変動とは相関が見られたけれども, 沿岸方向成分のそれとは相関は見られなかったことから, 汀線の長周期変動には岸沖方向成分のエネルギーフラックスが影響していると結論づけられた.