抄録
1966年静岡県富士・吉原海岸における越波災害時の水理条件の推定結果を念頭に, 波の連なり, 特に前後の波の関わり合いがどのように越波現象に影響を与えるかという点に着目して実験を行った.(1) 規則波による模型実験の再現実験を行い過去の推定実験の妥当性を確認した.(2) 単独孤立波を用いた実験では越波量が非常に大きくなり, 前の波の存在が越波量に大きく影響することがわかった.(3) 二連孤立波を用いた実験では2波目の越波量が減少しかつ, 2波目越波量が極小になるような波峰間隔Tpが存在する.(4) 2波目越波量減少の原因としては砕波時に前の波の反射波と干渉して越波波形が細くなることによる.