海岸工学論文集
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段波と矩形物体の衝突・漂流過程における作用波圧特性
川崎 浩司山口 聡袴田 充哉水谷 法美宮島 正悟
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2006 年 53 巻 p. 786-790

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抄録

津波による二次災害を低減するためには, 物体の漂流・衝突特性や漂流物体の作用波圧特性を把握することが重要である. しかし, 漂流中の物体の作用波圧を検討した研究例はこれまでほとんどない. そこで, 本研究では, 断面2次元場を対象に, 固定・非固定状態にある矩形物体に段波が衝突した際の物体の作用波圧特性を, 水理実験と数値解析により検討した. その結果, 段波と物体, そして物体と壁の衝突の際, 作用波圧が急激に増加し, 特に底面付近でその値が大きくなること, 物体の作用波圧は, 段波衝突後, 指数関数的に減少すること, 漂流した物体が壁面に衝突した際の衝撃波圧は物体に段波が衝突した際の作用波圧よりも大きいことなどが判明した.

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