抄録
写真による新たな表 現方法を研究しようと考え調査を行っていた際に、静岡空港で行われていた世界手漉き紙文
化振興会主催の世界風景写真展「富士山特別展」を見学することがあった。富士山特別展で和紙に写真を印刷した
作品を目にし、写真を和紙に投影すると新たな空間演出になるのではないかと考えるに至った。和紙には凹凸があ
るため、光を吸収したり反射したりする部分が存在し、普通紙とは雰囲気が異なるため、新たな表現方法になると
考えている。デジタルカメラで撮影した風景写真と、ドーム状に成型した和紙を使い、ヴァーチャル空間を作る計
画である。そして、ドー ム状の和紙をプラネタリウムの様に上部に設置し、プロジェクターを垂直に配し、ドーム
状の和紙に対して写真を投影する。