情報システム学会 全国大会論文集
Online ISSN : 2433-9318
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大学初年次における情報システム教育のあり方について
*魚田 勝臣大曽根 匡
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p. S1-A1-

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抄録

これまでの大学初年次教育は、世相を反映して情報システム=コンピュータと捉えて、情報処理システムの教育 がなされてきた。これが原因で情報システムはコンピュータのハードウェア、ソフトウェアや構築について学んだ 特別な人たち:理工系に委ねるべきと言う風潮を作ってしまった。このことによって、情報システムに関する仕事 は理系の仕事という誤解を生み、理系文系の分断を招き、日本の情報化を遅らせたと考えている。 小論では、情報システム学会創始者である浦昭二の研究グループが提唱した、“情報システムは組織体や社会の活 動に必要な情報の仕組み”と捉えて、情報時代には遍く学ぶべきであるという考えのもと、大学初年次教育の教科 書と教材を編纂し、この考えの普及に努めた。 本発表ではその本質に迫り、日本での大学初年次における情報システム教育は利用者/人間中心の内容及び展開に 依るべきであることそしてそのことが結果として社会貢献ができロングセラーをもたらすことを示し、大方のご批 判を仰ぎたい。

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