情報システム学会 全国大会論文集
Online ISSN : 2433-9318
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SDNスイッチにおけるペイロードを利用したパケット処理の提案と実装
*長瀬 和也福田 浩章
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p. S2-C4-

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抄録

Software Defined Network(SDN) とは, ネットワークをソフトウェアで制御する仕組みを指す. SDN を実現す る技術として Open Flow がある. Open Flow スイッチでは Open Flow プロトコルの規定により, OSI 参照モデ ルにおけるレイヤ 4 以下しか指定できないため, HTTP プロトコルヘッダなど, ペイロード情報を利用したネット ワーク制御はできない. そのため, レイヤ 5 以上の情報を参照するアプリケーションファイアウォール等を利用する 場合には, 従来のネットワーク機器を使用する必要がある. この問題に対してスイッチ内部でパケットの再構成を してペイロードの参照機構を提案する Packet Reassembly on SDN Switch(PRS) という先行研究がある. PRS の 機構を利用してペイロードを利用したパケット処理をするには, 分割されたペイロードの再構成と, 再構成された ペイロードを利用したパケット処理が必要になるが, 現状の PRS では後者は考慮されていない. 本研究では PRS をさらに拡張し, 再構成されたペイロードを利用したパケット処理を実現する.

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© 2018 一般社団法人 情報システム学会
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