抄録
高速道路ランプ部では数多くの曲線連続橋が建設されている。これら曲線連続橋では、地震時における挙動が複雑になることが予想され、3次元解析での挙動の把握が特に重要となってくる。しかし、設計の初期段階において3次元非線形地震応答解析を繰り返すことは実用的でなく、簡易な手法で最大応答値を予測することができれば有用である。本研究では、上部構造に交角約90度と非常に小さな曲率を有し、橋脚高さが著しく変化している6径間連続ラーメン橋を例として、3次元非線形地震応答解析を行い、その挙動について検討した。さらに、2次元簡易モデルでの解析を行い、その差異について考察を行った。その結果、設計段階での応答予測としては、2次元簡易モデルを用いた非線形応答解析が有効であることを示した。