抄録
東京都新宿区四谷の江戸城四谷御門外の一連の遺跡調査において, 江戸城外堀の盛土周辺の洪積層である東京層砂層が液状化したことが確認された.この地点の東京層砂層の液状化強度について検討した.周辺地盤のN値に基づく推定液状化強度の統計分析を行い, 次に, スウェーデン式サウンディング試験に基づいて東京層砂層の原位置液状化強度を推定した.さらに, 液状化地点の不撹乱試料を用いて液状化試験を行い, この推定の妥当性を検討した.この結果, 東京層砂層の上部付近には, 液状化強度の低い部分が, それ以深の東京層砂層と比較して相対的に多く存在していることがわかった.