1997 年 24 巻 p. 473-476
阪神・淡路大震災において, 埋立地盤に多く使われていたまさ土の液状化がクローズァップされた。まさ土は均等係数が大きく礫を多く含むので, 液状化に対する抵抗は大きいと考えられ, 液状化特性は十分に把握されていなかった。そこで, 再構成試料およびブロックにより採取された不撹乱試料のまさ土を用いて, 1) 液状化試験, 2) 非排水三軸圧縮試験, 3) 排水三軸圧縮試験などの室内実験を実施し, まさ土の力学特性 (静的および動的特性) を検討した。
さらに, これらの力学特性より, 土の有効応力モデルのパラメータを決定し, 繰り返し載荷時の応力・ひずみ関係および有効応力経路などの要素シミュレーションを行った。