1997 年 24 巻 p. 737-740
レベル2地震動に対する各種構造物の耐震設計法の見直しが急がれている。しかしながら、地盤と構造物の相互作用力が大きな問題になるような構造物については、強震時の挙動が明らかになっているとはいえないのが現状である。本研究では、レベル2地震動の下での地中構造物を対象として動的2次元FEM解析を行った。ここでは動的FEM解析を行う際に、地盤要素の非線形モデルとしていくつかのモデルを用いて計算を行い、このモデルの違いが地盤一地中構造物相互作用系の応答に及ぼす影響について検討を行った。この結果により、従来の地中構造物の耐震設計法をレベル2地震動へ適用することの妥当性と問題点を検討した。