地震工学研究発表会講演論文集
Online ISSN : 1884-8435
ISSN-L : 1884-8435
地盤と構造物の動的相互作用を考慮した杭基礎の耐震設計法に関する研究
岩上 憲一大塚 久哲久納 淳司
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1999 年 25 巻 p. 521-524

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抄録
現在、杭基礎の耐震設計では、地盤と構造物の相互作用も含んだ水平震度を用い、杭基礎の耐力を橋脚基部の耐力との関連において照査する設計法が主流となっている。しかし、この手法では、杭に対する上部構造の慣性力の影響 (慣性力相互作用) と地盤変位の影響 (基礎と地盤の剛性差による相互作用) が明確にされていない。
そこで、本研究では、合理的な杭基礎の耐震設計法の確立を目指し、構造系の慣性力と地盤変位の影響を考慮できる解析手法として地盤と構造物の系全体に地震力を載荷する手法を用い、地盤条件と杭の根入れ比をパラメータとして、等しい入力地震動を想定した静的解析と動的解析の比較を行い、これら諸条件が杭の挙動に及ぼす影響について検討し、地盤と構造物の動的相互作用を考慮した解析手法の適用性を探る。
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© 社団法人 土木学会
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