地震工学研究発表会講演論文集
Online ISSN : 1884-8435
ISSN-L : 1884-8435
アンボンド区間を有する鉄筋コンクリート橋脚の繰り返し変形特性に関する実験的研究
細入 圭介川島 一彦庄司 学
著者情報
ジャーナル フリー

1999 年 25 巻 p. 717-720

詳細
抄録
一般に橋脚基部で曲げ破壊するタイプの橋脚では、損傷は橋脚基部の塑性ヒンジ区間に集中するが、塑性ヒンジ区間における軸方向鉄筋のひずみの平滑化ができれば、じん性の向上につながる可能性がある。本研究では、橋脚基部からある区間において軸方向鉄筋とコンクリートとの付着を切って、アンボンドにすることの効果を実験的に検討した。その結果、アンボンド区間では、軸方向鉄筋のひずみが平滑化されるため、アンボンドしない橋脚に比較して、アンボンド区間におけるコンクリートや鉄筋の損傷が抑えられた。そのため、アンボンドすることにより、アンボンドしない場合に比較して、15%程度の塑性変形性能の向上を図ることができることが明らかになった。
著者関連情報
© 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top