地震工学研究発表会講演論文集
Online ISSN : 1884-8435
ISSN-L : 1884-8435
安芸灘大橋の芸予地震 (H13.3.24) による応答について
荻原 勝也新田 勉西森 孝三太田 晴高
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2001 年 26 巻 p. 1021-1024

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抄録
安芸灘大橋 (中央径間長750m吊橋) は広島県呉市の約12km東に位置している. 平成13年3月24日15時28分に, 本橋に非常に近い位置 (震央距離11km) で芸予地震 (M=6.4) が発生し, この記録を本橋の動態観測システムが捉えた. 観測機器として, 主桁の中央径間中央と1/4位置に速度計7成分, 塔部に加速度計5成分, 塔基礎頂部とアンカレイジ付近の地盤に地震計6成分をそれぞれ配置している. 主な最大加速度は地盤で134gal, 主桁で312gal, 塔頂では記録装置の最大値である490ga1以上であった. なお, 橋梁は無被害であった. 本稿は, 観測値を分析して得られた橋梁の卓越振動数と設計時の固有振動数の関係, 主要点の観測値と解析値の関係等について, 速報版としてまとめたものである.
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© 社団法人 土木学会
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