地震工学研究発表会講演論文集
Online ISSN : 1884-8435
ISSN-L : 1884-8435
アーチ橋の復元力モデルと3次元応答解析について
山尾 敏孝村本 裕樹原田 秀則原岡 雅史
著者情報
ジャーナル フリー

2001 年 26 巻 p. 1025-1028

詳細
抄録
鋼上路式アーチ橋を対象に、橋軸方向・橋軸直角方向・鉛直方向の三方向同時加振により非線形動的応答解析を試みた. まず, 実アーチ橋の断面データを基に定めたアーチリブ部材を対象に, 弾塑性有限要素解析を行なって, 面内曲げモーメントMy及び面外曲げモーメントMz、軸力Nの相関強度及び復元力モデルを誘導した. 得られた復元力モデルを用いてアーチリブのMy-Mz-N相関強度考慮の有無がアーチ橋全体系の動的応答に及ぼす影響について検討を行った。まず固有値解析を行った結果, 対象にした鋼上路式アーチ橋の振動特性は低次振動モードのみでなく, 高次振動モードも重要であることがわかった. また、アーチリブの相関強度を考慮することにより軸力Nの応答が小さく, 残留変位が大きくなる傾向が見られ、相関考慮の重要性が明らかになった.
著者関連情報
© 社団法人 土木学会
前の記事 次の記事
feedback
Top