抄録
現在、橋梁の耐震設計では、材料の非線形性を考慮した動的解析法が用いられているが、幾何学的な非線形性 (P-δ効果) についてほとんど無視されている。しかし、ゴム支承を用いた橋梁では、大地震時には大きな水平変位が生じ、橋脚には大きな偏心圧縮となり、そのため、橋脚の変位はこれを考慮しない場合より大きくなると考えられる。本論文では橋長230mの5径間連続橋の中間鉄筋コンクリート (RC) 橋脚を対象とし、材料非線形と幾何学的な非線形を考慮した弾塑性2次元有限変位解析を行い、幾何学的な非線形を無視した弾塑性2次元微小変位解析結果と比較して、P-δ効果は鉄筋コンクリート橋脚にどの程度の影響を与えるかを検討したものである。